2017年10月17日、Windows 10の大型アップデート「Fall Creators Update」が始まった。今春行われた「Creators Update」に続く大型アップデートで、Windows 10ユーザーは無償でアップデートできる。前回はWindows Mixed Realityを取り上げたが、今回はそのほかのアップデート内容を見て行こう。 

「フォト」アプリの機能が大幅アップ

まず大きく変わったのが「フォト」だ。写真の編集・管理アプリだが、スライドショーやビデオの編集機能が大幅に強化された。たとえば好きな写真を選んでスライドショーを作る機能では、自動的にBGMをつけてくれる。「自動リミックス機能」によりBGMの長さは自動的に調整される。

ビデオの編集機能では、カットして長さを調整したり、つなげたりといった機能のほか、3Dエフェクトをつけられる。「ポイントへのアタッチ」機能を使うと、3Dオブジェクトが動画の中の対象物を自動的に追従してエフェクトをかけてくれる。

Windowsでは以前、「Windowsムービーメーカー」という動画編集ソフトを無料でダウンロードして使えたが、現在はダウンロードもサポートも終了している。今回の「フォト」アプリの機能強化は、無料で簡単に使える動画編集ソフトが欲しい人にはうれしいアップデートだろう。

エッジは音声読み上げができるように

アップデートのたびに機能がじわじわと増えているWebブラウザーの「エッジ」だが、今回のアップデートでもさまざまな機能が追加されている。まずPDFへの手書き入力ができるようになったほか、音声読み上げ機能がついた。Webサイト、PDFで文字を選択して右クリックすると、その部分についてコルタナに質問できるほか、「音声で読み上げる」というメニューがある。これを選ぶとその部分を読み上げてくれる。F11キーによる全画面表示もできる。

あらゆる人が使いやすいようにするアクセシビリティの向上も行われている。アップデートで視線の動きでコントロールできるデバイスがサポートされた。視線の動きでWindowsを操作できるようになるというものだ。

日本語環境では、6種類のモリサワのUDデジタル教科書体を標準搭載する。ゴシック体などこれまでのフォントは線の強弱があって人によっては読みづらかったり、学校で習う字形と違っていたりする。UDデジタル教科書体は、弱視の人でも見やすい文字デザインで学習指導要望に準拠した字形になっているのが特徴だ。教育市場向けパソコンでの利用が期待されている。手書き機能やタッチキーボードの改良なども行われている。

OneDriveはファイルごとに同期ができるように
セキュリティーの強化も行われている。ファイルやフォルダーの不正な変更を防ぐため、「コントロールされたフォルダーアクセス」という項目がWindows Defenderセキュリティセンターに追加され、フォルダーごとに保護できるようになった。

オンラインストレージのOneDrive(ワンドライブ)はファイルオンデマンド機能が搭載され、パソコン側のストレージに保存されていないOneDrive上のみにあるファイルを、エクスプローラーから操作できるようになった。必要なファイルはパソコン側とOneDriveの両方に保存しておき、それ以外はOneDrive上にのみ保存することで、パソコンのストレージ容量の消費を抑えられる。容量の小さいSSDを搭載するモバイルノートなどで便利だろう。